30歳、女性、現在広告代理店の営業をしています。
26歳の時に3年ほど付き合っていて、結婚も考えていた彼からフラれたことをきっかけにマッチングアプリゼクシイ縁結びに登録しました。
目的は彼氏がほしいというものでがなく、とても寂しかったから。
もし、万が一いい出会いがあれば…という気持ちで始めました。
私も本気の恋愛をマッチングアプリでしようとは思っていませんでしたが、流行っていたし、ネットでの出会いも別に今の世の中珍しくないのかな、と心のどこかでは思っていたからです。
今回はそのゼクシイ縁結びで出会った、男性との何のオチもない体験談です。
オチがない分、結構リアルな話だと思います。
ちなみに、ゼクシイ縁結びではいい出会いはなかったので、今は何もしていません。
「ゼクシイ縁結び」でどんな相手とやりとりしましたか?
当時、私より2歳上の某上場企業勤務のサラリーマンでした。
身長は175センチほどの痩せ形で、顔は結構イケメンでした。
でも、なぜか歯が1本折れていて、彼が口を開けるたび、「あー」と少し冷めた気分になっていたのを覚えています。
そして、足の爪がとても汚くて、初めて家にあげたときに体中がかゆくなってしまいました。
顔のさわやかぶりとは悪い意味でのギャップが激しくて、結構がっかりしました。
でも、彼の性格はとてもマメで優しくて、もっと清潔感があれば、普通に彼女とかいるんだろうなーと思うくらいの人でした。
いや、彼女…本当はいたのかも知れません。
お互いほとんど干渉することはなく、友人としてはとても付き合いやすかったのかなと思います。
その彼との体験談を教えてください
ゼクシィ縁結びを始めた時は、ドキドキしながら、会員登録をして、早速近くのエリアで絞って、年齢も30歳未満で設定し、いろんな男性のプロフィールを眺めていました。
正直、「あーやっぱりこういうアプリに登録する人ってモテなさそうだなー」というのが正直な感想でした。
でも、一人だけ目を引くイケメンがいたんです。それが彼でした。
私もまだまだ若かったので、やっぱり顔がかっこいい人が良くて、その人にメッセージを送ってみることにしました。
メッセージはすぐに返ってきて、LINEの交換をするまで1日もかかりませんでした。
LINEの交換をした後は、とにかく毎日毎日やり取りをして、すぐに二人でご飯を食べに行きました。
彼はお酒があまり飲めなくて、でも私がとても飲むので、無理して付き合ってくれました。
酔っぱらってしまう、まではなかったですが、かわいいカクテルをチビチビ飲んでいて「きっと悪い人じゃないんだろうなー」と思いながら飲んでいました。
ごはんを食べた後は、二人で歩いて帰りながら、すごく楽しかったですし、失恋したばかりの私の気持ちを少し満たしてくれていたのは本当に彼だったと思います。
何度か外でご飯を食べたり、ドライブに行ったり、そんな恋人みたいな関係が続いていて、「もしかしたら私、もうすぐ告られるかも?」と思っていた時に、彼から言われたんです。
「家、行ってもいい?」
まだ、ちゃんと付き合ってないのに、家にあげてもいいものか?
家に連れていくということは、そういうことも覚悟しないといけないな、と思いましたが、結局彼を家に連れて行ったんです。
そして、その時に彼の足の爪が汚くて、「げっ!」と思ったのでした。
彼は何もしてきませんでした。
本当に家で一緒にいて、他愛もない話をして、それで終わりでした。
それから結構頻繁に私の家に遊びに来ていたのですが、なにもありません。
一緒に寝たりもしません。泊まりもしません。本当に何もなかったんです。
彼も私のことを親しい友人の一人と思って接していたのかな?と思うと同時に、「私って女として大丈夫?」と不安に思ってしまったことも事実です。
私はそんな彼の態度が不安でした。
まず、不安になるということは、少なからず私は彼のことが好きだったんだと思います。
なので、私はちゃんと彼の気持ちを確かめたいと思い、次に会ったときはちゃんと話そう、と決めたんです。
すると、あんなに頻繁に遊びに来ていた彼がぱったりと来なくなったんです。
その後どうなりましたか?
自然消滅です。理由はわかりません。
彼と自然消滅してどれくらい経ったかわかりません。
仕事も忙しくて、友人や職場の人とはうまくやっていて、恋愛以外は特に悩みもなく、充実した生活を送っていました。
そんなときに、職場の先輩から飲み会の誘いを受けました。
そろそろ彼氏がほしいと思っていたので、喜んで参加しました。
私は仕事が終わるのが遅かったので、狙ったわけではありませんが、30分ほど遅れて飲み会の場所に行きました。
個室の扉を開けてびっくり。なんと、男性陣の中に彼がいたんです。
彼は先に行ってた人から私の話を聞いていたみたいで、私が来ることを知っていました。
目が合ってすぐ笑っていました。
ただ、そんな時、私の頭によぎったのは、「お願い!ゼクシイ縁結びのことは黙ってて!!!」という気持ちでした。
別に彼とはやましい関係ではなかったので、そこはいいんですが、職場の人にゼクシイ縁結びを使っていたことはばれたくなかったんです。
でも彼は「昔、こういう飲み会で知り合ったよね」と言ってくれ、ほっとしました。
彼はやっぱり顔はイケメンで、そしてあまり飲めないはずのビールを一生懸命飲んでいました。
飲み会も無事に終わり、家に着いた頃、私は心のどこかで、「これは運命か?」と思っていた瞬間、彼からLINEが届きました。
「〇〇ちゃん(私の職場の人)の連絡先教えて!」
その日、私がヤケ酒になったのは言うまでもありません。